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血液の固形成分である 血球(白血球・赤血球・血小板)の数や機能を調べる。 血液検査の結果でわかる症状 ⇒貧血、腎不全、心筋梗塞、肝硬変、リウマチ、白血病、肺炎、胆のう、免疫不全、感染症など ■ RBC:赤血球 --------- 単位:万個/μl 血液中の赤血球の数を調べる。 [ 血液検査 基準値 ] 男 427 〜 570 女 376 〜 500 [ 高い値 ] 多血症 [ 低い値 ] 貧血 体内に運ばれる酸素量不足による立ちくらみ、脈が速くなったり、動悸や息切れなどの貧血症状を起こす。 ■ Hb:血色素(ヘモグロビン) ---------単位:g/dl> ■ Ht:ヘマトクリット ---------血液中の赤血球の容積(割合)を示したもの。貧血の種類を調べ 診断できる。 [ 血液検査 基準値 Hb ] 男 13.5 〜 17.6 女 11.3 〜 15.2 [ 血液検査 基準値 Ht ] 男 39.8 〜 51.8% 女 33.4 〜 44.9% [ 高い値 ] 多血症 [ 低い値 ] 鉄欠乏性貧血、出血原因貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血 ■ MCV:平均赤血球容積 -------------[ 血液検査 基準値 ] 86 〜 98 fl ■ MCH:平均赤血球血色素量 ---------[ 血液検査 基準値 ] 27 〜 35 pg ■ MCHC:平均赤血球血色素濃度------[ 血液検査 基準値 ] 31 〜 35 % 貧血の原因を調べられる。また、種類、性質などがわかる。 「MCV 赤血球数」「MCH 血色素量」
「MCHC ヘマトクリット値」の3つの検査値を組み合わせ、一定の算式でそれぞれを計算した数値。 [ 疑われる病気 ] 肝障害、腎性貧血、白血病、感染症、ビタミンB12欠乏貧血 ■ WBC:白血球-------------単位:個/μl 血液中の白血球の数を調べる検査。白血球数の増加は、炎症やウイルスなどの感染による体内の異変を示します。 [ 血液検査 基準外(低値) ] 重 度 〜 1000 中程度 1000 〜 3000 軽 度 3000 〜 4000 [ 血液検査 基準値 ] 4000 〜 8000 [ 血液検査 基準外(高値) ] 軽 度 8000 〜 12000 中程度 12000 〜 50000 重 度 50000 〜 白血球⇒体内に侵入してくるウイルスや細菌などの外的と戦って、感染症などを防ぐ働きをする細胞のこと。 検査結果が基準外で再検査を行う場合、白血球の分類検査を受ける必要もあります。 [ 高い値 ] 肺炎、虫垂炎、胆のう炎、心筋梗塞、すい炎、腎盂腎炎、薬剤障害、白血病、敗血病、 [ 低い値 ] 再生不良貧血、悪性貧血、放射線・抗がん剤障害、膠原病 ■ 白血球の分類(血液像) 白血球の種類や増減を調べる検査で、白血球は通常、5つに分類され、それぞれの役割や該当する疾患を調べる。
感染症やアレルギーなどの診断の手助けとなる。 [ 血液検査 基準値 ] 好中球:40〜60% 好酸球:1〜5% 好塩基球:0〜5% 単 球:2〜10% リンパ球:18〜50% 好中球− [ 高い値 ]:感染症、骨髄性白血病 [ 低い値 ]:再生不良性貧血、急性白血病 好酸球− [ 高い値 ]:アレルギー性皮膚疾患、喘息、寄生虫 [ 低い値 ]:腸チフス 好塩基球−[ 高い値 ]:骨髄性白血病、アレルギー疾患 単 球− [ 高い値 ]:活動性結核、慢性白血病 [ 低い値 ]:重症敗血症、悪性貧血 リンパ球−[ 高い値 ]:感染症、耳下腺炎 [ 低い値 ]:悪性リンパ腫 ■ PLT:血小板---------単位:万個/μl 血液の止血機能を診断。血小板数が減少すると出血が止まり難くなり、増加すると、血が固まりやすくなる。 [ 血液検査 基準値 ] 15 〜 40 血小板は血球成分の一つであり、粘膜性があり、出血を止める働きをします。 重度基準外高値のときは、ます。 逆に、中程度基準外低値になると、、見える部分には皮膚表面に点状出血や紫斑が出てくるようになります。 [ 高い値 ]血が固まりやすくなり、血栓症を引き起こしやすくなる。---------骨髄性白血病、本態性血小板血症 [ 低い値 ]出血が起きた場合、皮膚表面に点状出血や紫斑が出るようになる。 ---------白血病、肝硬変、再生不良貧血、血小板減少性紫斑病、悪性貧血 ■ CRP:C反応性蛋白 (急な炎症や病気などで、身体の組織が壊れたときに増加する血液中の蛋白の一種) 炎症や組織の損傷を調べます。感染症や膠原病、がんなどを発見できます。 定性検査---------症状の有無を調べる。 [ 血液検査 基準値 ] 陰性(−) [ 血液検査 基準外 ] 疑陽性(±)、弱陽性(+)、陽性(2+)、-強陽性(3+) 定量検査--------濃度を調べる。 [ 血液検査 基準値 ] 0〜 0.3mg/dl [ 疑われる病気 ] 心筋梗塞、ウイルス感染症、間接リウマチ、リウマチ熱、細菌感染症、悪性腫瘍 ■ HBs抗原・抗体 HCV抗体 HBs抗原とはB型肝炎ウイルスの一部で 血液検査ではB型肝炎、C型肝炎のウイルス感染を調べることができます。 肝炎には、A、B、C、E、G型のウイルスがあり、血液や体液によって感染するB型、C型のウイルスには 特に注意をしなければなりません。 [ 血液検査 基準値 ] 陰性(−) [ 血液検査 基準外 ] 擬陽性(±)、弱陽性(+)、陽性(2+)、強陽性(3+) [ 血液検査 の見方 解釈の仕方 ] ■HBs抗原:陰性、抗体:陽性−B型肝炎ウイルスに過去感染していました。 ■HBs抗原:陽性、抗体:陽性−B型肝炎ウイルスに現在感染しています。 ■HCV抗体:陽性−C型肝炎ウイルスに現在感染、または過去に感染していました。 体内にB型肝炎ウイルスが入ると、肝細胞が破壊されてしまい、肝炎になってしまいます。ウイルスを攻撃するために、 血液中に抗体ができるのですが、ウイルスが肝細胞に結びつくため、この症状が起こります。 無症候キャリア⇒抗体が陰性で抗原が陽性の場合には、肝炎が発病しない場合もあります(肝細胞が破壊されない為)。 [ 疑われる病気 ] 肝硬変、B型・C型肝炎(急性・慢性)、肝がん HCV抗体はC型肝炎のウイルスの感染が、また、HBs抗原・抗体はB型肝炎がわかります。 C型肝炎ウイルスに感染すると、HCV抗体が出来ます。